●会計の分類
このように会計は,わたしたちの日常生活や企業活動のさ圭ざまな場而で広く行われていますが,すべての会計は次のような共通した役割をもっています。それは 「個人や企業のような特定の経済宇,体の経済活動を,貨幣額などを用いて計数的に測定し,その結果を報告書にまとめて利害関係者に伝達すること」です。
●非営利会計と企業会計
会計が対象とする経済主体は、その主たる目的が利潤追求であるか否かにより、以下の営利組織と非営利組織に分けられます。
非営利会計
(非営利組織) |
個人の家計をはじめとして、国や地方自治体の行政機関および学校法人・宗教法人など,利潤追求を目的としない組織について行われる会計。 |
企業会計
(営利組織) |
利潤追求を目的とした営利組織はー般に企業とよばれ,小さなものは個人商店から,大きなものは証券取引所に上場されている巨大な株式会社までがこれに含まれます。そのような企業について行われるのが企業会計です。 |
企業会計と非営利会計は,会計の記録を利用して金銭や物品の管理を行おうとする点て,共通の役割をもっています。たとえば社貝旅行の会計ぱ非常利会計ですが,そこでは集めた会費収入と支払った社費の記録に基づき,残っているべき金銭の額を明らかにして,金銭の紛失を予防するのに役立てられます。またこの記録は,一旅行後に参加者へ会計報告をするのに使われたり,次回の旅行を計画する場合の参考資料としても利用されます。
これに対し企業会計は,金銭や物品の管理に役立てる以外に,もう1つの重要な目的をもっています。それは営利活動を通じて得られた利益の大きさや内容を明らかにすることです。もともと企業は利潤追求を目的としていますから,その会計でも利益を計算することが最も重要になります。
Create 2013/11/05
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